鹿島神宮の概要
鹿島神宮は、静かな森に広がる本殿や奥宮など、多くのパワースポットが点在する神社です。
この神社は、茨城県の鹿嶋市に位置し、創建は紀元前660年とされており、日本最古の東国三社のひとつと言われています。
鹿島神宮の主祭神は「武甕槌大神(タケミカヅチノカミ)」で、武道の神として崇拝されています。雷、剣、相撲、地震の神ともされ、特に大ナマズを制する逸話が有名です。日本神話においては、「建御名方(タケミナカタ)」と相撲で力比べをし、勝利したという伝説が残っており、この壮大なエピソードは両国国技館に「国護りの力比べ」として描かれています。
神話によれば、日本の初代天皇となる彦火火出見(ひこほほでみ)が日本を統一する旅の途中で、熊野の土地神の毒に襲われ、彼の軍勢は次々と倒れていきました。この窮地を救ったのが、武甕槌大神(タケミカヅチノカミ)であると言われています。神剣「韴霊剣(ふつのみたまのつるぎ)」の神聖な力により、彦火火出見の軍は奮い立ち、勝利を収めることができました。その後、彦火火出見は神武天皇として即位し、感謝の意を込めて鹿島神宮を建立しました。武甕槌大神(タケミカヅチノカミ)が根付いた土地、鹿島地方は、初代神武天皇を救った神が守護しているとされ、”すべての始まりの地”として語り継がれています。
スポット情報
住所:〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中2360-1
最寄駅:鹿島神宮駅
営業時間:24時間(参拝時間),8:30~16:30(神符守札授与所),8:30~16:30(御祈祷受付),9:00~16:00(鹿島神宮宝物館)
鹿島神宮のご利益
鹿島神宮の「武甕槌大神(タケミカヅチノカミ)」と香取神宮の「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」は、日本の神話において、天孫降臨に先駆けて行動しました。彼らは鹿島市の明石の浜から地上界に現れ、かつて日本を支配していたオオクニヌシから国譲りの約束を取り付け、日本の平定に貢献し、鹿島の土地に根付いたとされています。
今もなお、彼らは日本神話の中で最も力強い武神であり、勝利の神として尊ばれています。鹿島神宮の武道場には、鹿島大明神に捧げられた掛け軸が多数掲げられており、Jリーグの鹿島アントラーズも必勝祈願を行います。
鹿島神宮の御神宝である「常陸帯(ひたちおび)」には、縁結びや安産祈願にも神聖な力があると信じられています。
鹿島神宮「令和の大改修」
現在、鹿島神宮では、12年に一度の大祭である「鹿島神宮式年大祭 御船祭」を迎えるために、2026年までのおおよそ7年間にわたり、国指定文化財である幣殿、拝殿、奥宮、楼門の修復工事である「令和の大改修」が進行中です。
鹿島神宮神宮境内のおすすめポイント・見どころ
鹿島神宮は、東京ドーム15個分にも及ぶ広大な境内を誇り、その中には多くの見どころが点在しています。歴史的には、源頼朝や徳川家康など、名だたる武士たちが参拝に訪れた場所として名高いです。
境内内には600以上の異なる種類の植物が自生しており、周囲を囲む高い木々も繁茂し、シイ、タブ、モミなどの樹木が立派に成長しています。鹿島神宮の歴史とともに育ってきた名木が、樹叢(じゅそう)として集まり、茨城県の天然記念物に指定されています。この樹叢には、南と北で異なる植物が共存し、特異な生態系が形成されていると言われています。多くの植物は季節によって異なる美しい姿を見せ、訪れる観光客や参拝者に楽しみを提供しています。
鹿島七不思議
奥宮へ向かう参道は約300メートルにわたって続いています。この参道は鹿島神宮の森林エリアで、その美しさから「極相林」と称されています。奥宮に到着すると、鹿島神宮の境内案内の看板が立っており、そこには鹿島七不思議についての情報が掲載されています。
- ①要石 その根底深くて図り知れずという
- ②御手洗 池の深さ大人 小人によらず乳を過きずという
- ③末無川 川の水 流れ行くほど追々かれて行末知らず
- ④藤の花 御山の藤の花の多少によりその年の豊凶を予知すること
- ⑤海の音 浪の響が上(北)の方に聞えれば日和。下(南)に響けは雨降るという
- ⑥根上りの松 すべて御山の内の松 幾度伐れども伐り跡に芽出て枯れることなし
- ⑦松の箸 鹿島の松で作る箸は松脂の出たことなしという
御祭神の要石&御手洗池
奥参道を進んでいくと、奥宮(おくのみや)として知られる場所に辿り着きます。そして、林道をさらに進むと、パワースポットとされる「御祭神の要石」があります。要石は、地震を起こすと信じられているナマズを押さえつける霊石で、 「鹿島要石真図」には、タケミカヅチが大ナマズの頭を剣で押さえつける構図が描かれています。この要石は地中にも広がっており、その一部しか地表に現れていないと言われています。
要石から奥参道に戻り、林道を進むと、御手洗池(みたらしいけ)があります。この池は1日に40万リットル以上の湧水が湧き出ており、水面に映し出される鳥居が神秘的な雰囲気を醸し出しています。
御手洗池の近くには、湧水を使用した甘味処もあり、ここで一休みすることができます。
奥参道に鹿園
奥参道に進むと、鹿園が広がります。ここでは約20頭の鹿が飼育されており、これらの鹿は「神の使者」として崇拝され、神鹿と称されています。鹿にまつわる興味深い逸話が伝えられており、その中で「約1300年前、奈良県の春日大社の建設時に、鹿島神宮から武甕槌大神が遷座された際、鹿が神を運んだ」という物語が伝承されています。また、鹿園では鹿への餌やりも楽しむことができますので、ぜひお試しいただきたいと思います。
重要文化財、楼門
鹿島神宮の楼門は、日本三大楼門の1つとして認識されています。この称号は、熊本県の阿蘇神社、福岡県の筥崎宮、そして鹿島神宮の楼門に授けられています。楼門は1634年に、水戸徳川初代藩主である徳川頼房によって奉納されました。楼門の上部には、「鹿島鳥居」と題された額が掲げられており、その中には日露戦争などで活躍した東郷平八郎の書が収められています。この楼門は、静謐かつ美しく全体が朱漆で彩られており、国の重要指定文化財として認められています。また、楼門の左右に広がる回廊は、鹿嶋市指定文化財としても認定され、非常に貴重な建築物です。楼門をくぐると、直ぐ右には「二郎杉」と呼ばれる神木があります。これは境内で2番目に大きな木で、高さ40メートル、樹齢は700年とされています。
鹿島神宮社殿
鹿島神宮は、社殿が4つの建物で構成されています。この複合社殿には、本殿、石の間、幣殿、拝殿が含まれています。社殿一式は1605年に徳川家康から寄進され、1619年には徳川二代将軍の秀忠からの寄進が加わりました。この経緯からも、徳川家が鹿島神宮に深い信仰を寄せていたことがうかがえます。
本殿には御祭神である武甕槌大神が祀られており、彩り豊かな装飾が特徴で、漆塗りの美しさや柱頭、組物などの力強さを感じることができます。これらの建物は、参道から順に拝殿、幣殿、石の間、本殿と並んでおり、幣殿と本殿の間を結ぶ渡り廊下でつながっています。拝殿は特別な機会、例えば正式な参拝や結婚式の際にのみ内部に入ることができます。
鹿島神宮の基本情報
所在地 | 〒314-0031茨城県鹿嶋市宮中 2306-1 |
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問合せ先 | TEL 0299-82-1209 |
御朱印受付時間 | 8:30~16:30 |
※営業時間は公式ホームページにて最新情報をご確認ください。
高速バスで行く場合
東京駅〜鹿島神宮 乗り換え:なし
料金:2,000円 所要時間:約2時間
電車で行く場合
東京駅(JR総武線)→成田駅(JR成田線)→香取駅(JR鹿島線)→鹿島神宮駅(徒歩10分)→鹿島神宮乗り換え:2回
料金:1,980円 所要時間:約2時間30分
1)第一駐車場
鹿嶋市宮中2306-1(表参道突き当たり大鳥居脇)/60台
料金:普通車300円、中型車500円、大型車700円
(2)第二駐車場
鹿嶋市宮下2-8-8(神社より徒歩5分)/ 55台
料金:無料 ※土日祝日・繁忙期は有料になる場合あり
(3)御手洗駐車場
鹿嶋市宮下1-6-15先(本殿周辺まで距離有)
料金:無料
(4)臨時駐車場(※混雑時のみ)
鹿嶋市宮中1-13(神社より徒歩3分)/330台
料金:正月・祭礼時のみ有料
まとめ
いかがでしたか?今回は、関東最強といわれるパワースポット「東国三社」の中の一つ、鹿島神宮を紹介しました。
高速バスなどを利用して日帰りも勿論可能ですが、ゆっくりと観光を楽しみたい方は宿泊も◎。おすすめは、神栖のホテル「トータルステイ イン神栖」。無駄なサービスを省いた神栖のリーズナブルなホテルで、素泊まりは5,478円~。(是非、週末やお休みを利用して訪れてみてください。
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